〜縁日も開いたよ!子どもは楽しみ、大人は和む集いを今年も~ フローレンスの赤ちゃん縁組 親子交流会2024 開催しました

「はじめまして」とごあいさつする姿があちこちで見られました

軽食はつまみやすいものをたくさん用意します

「また会えたね」再会とあたらしい出会いがうれしいひととき

9月上旬の日差しがまぶしい昼下がり、「フローレンスの赤ちゃん縁組」でお子さんを迎えたご家族の集い「親子交流会」を開催しました。今回は27家族、100人近くが集まり「久しぶりだね」「大きくなったねえ」と参加者同士で声を掛け合い、再会の喜びを分かち合う光景が見られました。

特別養子縁組とは、やむをえない事情で生みの親が育てることのできない赤ちゃんが、あたたかい家庭で育まれるよう育ての親に託し、法的にも実の親子になる公的な制度です。フローレンスでは、育ての親が安心して子育てでき、子どもが愛情あふれる家庭で成長できるよう、国と都から認可を受け、特別養子縁組をしたご家族へさまざまな支援を行っています。

なかでも「親子交流会」は、フローレンスの仲介で新しく誕生した家族が一同に集まり楽しい時間を一緒に過ごす、皆が楽しみにしている大切な場でもあります。お子さんを迎えた当時の担当スタッフや法的手続きの際にご尽力いただいた弁護士の先生も参加し、委託当時の懐かしい話、今の育児で忙しい毎日の様子など話が付きない様子でした。

「大きくなったね!」懐かしいスタッフとの再会

パパ同士のおしゃべりも盛り上がります

参加者アンケートより:
「同じ境遇にいる家族様と忌憚なく色々な話ができて、とても有意義な時間でした。何より楽しかったです。「〇〇ちゃん、大きくなったねー!」などの会話を聞いて、まるでたくさんの親戚ができたような、心強い気持ちになりました。スタッフの皆様にも親子ともに成長した姿をご覧に入れられ、お話しもできて嬉しかったです。」
「新しくご家族になった方々の赤ちゃんの可愛らしさ、パパママの素敵な笑顔も見る事ができて嬉しかったです。」

テーマはお祭り! 縁日を楽しむのは主人公である子どもたち

今回の交流会は大人だけが楽しむ場ではありません。
お子さんが遊べる場もいくつか用意されていました。テーマは「お祭り」。担当者が知恵を絞り準備したプランはどのようなものだったのか。今回の企画担当者に訊いてみました。

テーマを「お祭り」にしたのは、昨年の参加者アンケートに「子ども向けコンテンツがほしい」という声があったので、リクエストに応えたいと思っていました。そこで、こどもたちが参加できるものがいいねと企画しました。

前回とは違う内容にしたいと思い、お子さんの年齢も0歳から小学2年生と幅があるため、それぞれの年代なりに参加できて楽しめるものにしたいな、と考えていました。

そこで、9月なので「お祭り」がテーマとして浮かびました。「縁日」の形で子どもたちが楽しめたら、と考え、最終的に「おかし釣り」「的あて」「輪投げ」の3つの形になりました。

小学生のお兄さんお姉さん向けに「制作コーナー」も設け、すぐに遊べるおもちゃを身近な材料で手作りする機会をつくるようにしました。
来年も参加者のニーズに合った楽しいプログラムを企画していきたいです。

プールのなかにお菓子がいっぱい!釣った分だけ持ち帰りできます

 

初めての的あて!的当て ではハズレくじは無く、全て当たりが出るものを準備しました(^^)

 

お子さんの年齢によって、輪っかを投げるよし、持っていくのもよし、としました

 

スタッフは揃いの法被姿で小さなお客様をおもてなし

 

制作コーナーでは作業に熱中する姿も

「フローレンスの赤ちゃん縁組」の親子支援 ~交流会はひとつのかたち~

この交流会はおしゃべりが存分にでき、休憩したい時は静かに座ってホッとできるよう、自由度の高い場づくりをモットーにしています。

参加者アンケートより:
「皆さんと交流でき参加して良かったと思いました。進行は養子縁組のことを強調することもなく、自由な過ごし方ができて良かったです。」
「食べるものを自分で取るスタイルだったこともあり、子どもが遊びたい時には遊ばせて、疲れた時には休ませて、と子どもに合わせることができた。」

交流会以外にも、フローレンスは委託後のご家族向けにさまざまな支援を提供しています。例えばテーマを決めて育ての親同士がディスカッションするオンラインサロンや出自を知る権利の勉強会、困った時にいつでも質問できるライン相談など。
このように、フローレンスはお子さん委託後のご家族といろんな形でつながりを保ちながら、ご家族の歩みに伴走しています。いつでも原点に戻れる港のような存在として、これからもご家族のかたがた皆を見守っていけたらと思っています。

参加者アンケートより:
「一年に一度の交流会、お世話になった方々に定期的にお会いできる貴重な機会なので、毎年開催してくださって本当にありがたい」
「あの場にいる親がほぼ養親、子どもはほぼ養子ということで、他では絶対に実現しないコミュニティなのでその場で色々と感じ入ることも多く、子どもにとっても大切な機会だと思います。」