「育ての親」希望者向け<育児研修>とは ~特別養子縁組で親になる~

2016.05.30

お知らせ

フローレンスの赤ちゃん縁組(特別養子縁組)では、全ての審査を通過し育ての親候補者として登録に至った際に、いくつかの<育児研修>を設けています。

フローレンスが運営する小規模認可保育園・おうち保育園での研修もその一つです。ご夫婦で一緒に研修を受けます。
おうち保育園は子どもが自分の「おうち」にいるような環境で安心して過ごせるような、少人数制の保育園です。0~2歳児が在籍しています。子どもたちの室内遊びやお散歩に参加し、食事の様子を見学したり、おむつ交換をしたり、絵本の読み聞かせをしたりと、夕方まで1日子どもたちと過ごします。

この研修を通じて、保育士の子どもへの関わり方を参考に、1 歳・2 歳の子どもの興味や関心、体力や特徴、子どもの集団での生活 、子どもの社会性の身につけ方等を学びます。同時に、子どもは家庭のみではなく保育園などの社会資源をはじめ、たくさんの人の力を借りながら、みんなで育んでいくことの体得してほしいと考えています。

事前に1日の研修で達成したい具体的な目標を立て、研修後にはそれが達成できたか、どのような学びがあったかなどレポートを提出する課題も設けています。

おうち保育園写真

 

実際に研修を受けたAさんご夫婦。朝は緊張していたお二人も、夕方には子ども達と打ち解け、子どもがお別れを惜しむ場面もあり、良い関係性が生まれた様子でした。

以下はAさんご夫婦のご承諾を得て、印象に残った感想の一部を掲載します。

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夫:「生みの親に対し、どうして自分で育てないのか、という思いもあったが、手放す選択をする理由が少し理解できたように思う。一人で育てることは本当に難しい。
社会全体で育てていく必要があると思った。また子どもを迎える、育てることの具体的なイメージトレーニングになった。」

妻:「子どもの個性はすごいな、と思い感動した。備えて生まれてきている。
それぞれが大物になりそう。いい子ばっかりでした。」

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フローレンスの赤ちゃん縁組<育児研修>では、保育園以外にも、障害児保育園ヘレンの見学や新生児に特化した研修も設けています。

このようにフローレンスで育ての親候補者として登録に至った方は、様々な育児研修を通じて、子どもを迎えたときのイメージを膨らませることで、急な赤ちゃんの委託時にも慌てずに対応できるよう準備を整えることができます。

また同時に、フローレンスのビジョンでもある「みんなで子どもたちを抱きしめ、子育てとともに何でも挑戦でき、いろんな家族の笑顔があふれる社会」を体感し、そんな社会の実現に向かって共に歩む仲間となってもらいたいと考えています。