AERA「子どもの貧困」特集で特別養子縁組が取り上げられました

2016.07.04

お知らせ

7月4日発行のAERA本誌のテーマは、すぐ隣にある子どもの貧困。6人に1人が貧困状態にある日本の子どもの貧困にクローズアップし、ひとり親家庭の54%が貧困状態にある現状や、義務教育期でさえ親の経済力によって差がついてしまう現実をリポートしています。

作家の桐野夏生さんが都内の無料塾を尋ね、さまざまな生活背景を抱えた子ども達に話を聞き、子どもたちが負わされている理不尽な社会現況をルポしています。

また、貧困の世代間連鎖を防ぐには幼少期からの支援に加えて、生みの親を妊娠期から支える支援が重要であることが書かれています。
実の親が育てることができない場合や望まない妊娠による出産の場合には、特別養子縁組や里親の制度によって、子どもが家庭環境の中で育っていけるよう支援することが、世代間の貧困の連鎖を防ぐためにも重要と取り上げられています。

 

これらの記事の中で、私達フローレンスの特別養子縁組あっせん事業に協力くださっている
一般社団法人アクロスジャパンの小川多鶴代表のインタビュー記事が掲載されていますので
ぜひご覧ください。

◎早期の支援で貧困の連鎖を防ぐ~養子縁組や里親の立場から~
http://dot.asahi.com/aera/2016062900254.html?page=1

 

平塚ベビー

フローレンスでもこの春から赤ちゃん縁組事業を開始し、望まない妊娠に悩む女性の相談に乗る一方どうしても育てられない場合には、特別養子縁組制度を通して育ての親に子どもを託すという活動を始めました。妊娠に悩む女性からの相談も増え、さまざまな状況を抱える方たちがいることを痛感する日々です。

子どもの貧困は、急に陥るのではなくその親や更にその親の世代から連鎖していくものです。

子どもはもちろん親が育てることが一番望ましいことです。親が経済的に厳しい状況であっても子どもを育てていける社会に一歩でも近づけるよう、フローレンスでも病児保育でひとり親支援活動を行っています。しかし、予期せず妊娠してしまい、周りに相談できずに月日が経って産まざるを得なくなって生まれてくる子どもは、いつの時代にも確実に存在します。どうしても育てられない事情がある親子を支え、子どもが家庭で育てるように支援していくことは、子どもを貧困から守るためでもあります。

フローレンスでは赤ちゃん縁組事業と、妊娠相談をつうじて、生まれてくる命が、ひとつでも多く、よりよい環境の中で育っていけるように、支えていきます。

 

◎早期の支援で貧困の連鎖を防ぐ~養子縁組や里親の立場から~
http://dot.asahi.com/aera/2016062900254.html?page=1