日本初!フローレンスが未受診妊婦を支援する「無料産院」事業をスタート!

#赤ちゃん遺棄をゼロに
日本初!フローレンスが未受診妊婦を支援する「無料産院」事業をスタート
~全国化を目指し、第一弾として京都・第二足立病院と提携~

認定NPO法人フローレンス(東京都千代田区、代表理事:赤坂緑)は赤ちゃんの遺棄などの悲しい事件を防ぐため、新たに「無料産院」事業を開始、全国化を目指します。第一弾の提携先病院として第二足立病院(京都市 理事長:畑山博)と提携し、2023年6月1日から「健診・出産費用が払えない経済的に困難を抱えた未受診妊婦」に対する支援を開始します。

赤ちゃんの遺棄・虐待事件が絶えない背景には、予期せぬ妊娠をしてしまったり、経済的・精神的な不安から医療機関を受診できずに出産を迎えてしまうなど、社会的に孤立している妊婦が支援を受けられていないことが要因と考えられます。

「無料産院」事業では、経済的・精神的に不安や困難を抱え医療機関を受診できず悩んでいる妊婦に対し、にんしん相談を受け付けるとともに、妊婦健診・出産費用をフローレンスが代わりに支払い、医療機関を受診してもらいやすくすることで、母子ともに危険な状態で出産に至ることを防ぎます。また、受診をきっかけに行政の支援につなげることで、赤ちゃん遺棄(虐待死)を防止します。提携先病院として京都の第二足立病院が決定したことを皮切りに、今後も提携先の医療機関を募り、全国化を目指していきます。

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本件に関するお問い合わせ
認定NPO法人フローレンス 広報担当:大栗・高橋・松井(080-7386-7226)
mail:spr@florence.or.jp フローレンスコーポレートサイト

 

赤ちゃん遺棄の実態

厚生労働省による2020年度のデータによると、日本では、年間32人、2週間に1人以上の割合で、0歳児が虐待死で亡くなっています。その背景には、予期せぬ妊娠を誰にも相談できず、不安や孤独の中で一人で出産を迎えてしまい、追い詰められた末に産まれたばかりの赤ちゃんを遺棄してしまう妊婦の存在があります。

フローレンスでは、2016年から予期せぬ妊娠をしてしまった方々に、「にんしん相談」を行ってきました。にんしん相談に対応する中で、①経済的に貧困状態にあり病院を受診できない、②病院を受診すること自体に不安がある、③予期せぬ妊娠について自分からSOSを出すことが難しい、といった理由で妊婦健診未受診のまま、出産が迫り、対応が遅れてしまうケースが多いことがわかりました。

そこで、フローレンスは2022年10月より、にんしん相談に相談した妊婦への経済的支援として、妊婦健診の初回受診料をフローレンスが代わりに支払う「初回受診料支援」を実施しています。反響は大きく、5ヵ月間で165件の相談が寄せられました。

また、この「初回受診料支援」の取り組みから、初回受診料支援だけでは不足している部分も見えてきました。

・前年度は収入があり、公的支援(助産制度など)の対象にならない
・公的支援が適用されるまでの審査には時間がかかるため、その間に出産を迎えてしまう など

こうした制度の狭間に陥ってしまう未受診妊婦の支援を行うため、このたびフローレンスでは「無料産院」事業を開始いたします。

赤ちゃん遺棄ゼロを目指す「無料産院」事業で目指す未来

フローレンスと病院が提携することにより、病院からも経済的な不安のある妊婦に対して相談を呼びかけることで、医療機関を訪れるハードルが下がります。また、受診をきっかけにフローレンスがソーシャルワークの機能を担い、行政への連携をスムーズに行い、様々な支援につなげることが可能になります。

また、この事業は、未受診妊婦が経済面での心配なく出産できる場所を増やすことも目的としています。今後も提携医療機関を募り、今年度中に10院を目標に、全国化を目指していきます。
本事業は寄付などを原資として行っていきます。

また、政府に対し、早急に「妊婦の受診・出産費用の無償化」を実現し、誰もが安心して産み育てられる社会となるよう提言を進めてまいります。

認定NPO法人フローレンスについて

フローレンスは、子どもの虐待や貧困問題など、親子に関わる社会課題の解決のため、病児保育、保育園、障害児保育、こども宅食、赤ちゃん縁組など数々の事業と政策提言を行い、未来を担う子どもたちを社会で育むことを目指す国内有数の認定NPO法人です。

本件に関するお問い合わせ
認定NPO法人フローレンス 広報担当:大栗・高橋・松井(080-7386-7226)
mail:spr@florence.or.jp  フローレンスコーポレートサイト

ご支援のお願い

フローレンスは今後も全国から提携先病院を募り、年度内に10院の提携先開拓を目指します。また、誰もが安心して出産できる社会へ向けた政策提言活動も並行して行っていきます。
妊婦に代わってフローレンスが支払う医療費、無料産院の全国化や政策提言活動にかかる費用は、寄付が原資となっています。
みなさまのご支援をお願いいたします。

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日本初の無料産院で赤ちゃん遺棄をゼロに